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 消費者問題の軌跡
2 消費者の権利の宣言

目次

(1) 消費者問題の発生

(2) 消費者の権利の宣言

(3) 日本での消費者問題の動き

(4) 消費者問題の発展と変質

(5) 21世紀における新たな展開

 このような企業と消費者との間の力のアンバランスを埋めるために、このような消費者問題に対して、先進国や国際機関によって、消費者の生命や健康、生活などを守ろうとの動きが生じました。

 その象徴として、 米国のケネディ大統領が、1962年の議会に対する「消費者の利益保護に関する特別教書」のなかで、「 四つの消費者の権利 」を明らかにしたことは有名です。その権利の内容は、次のとおりです。

( 1 )安全を求める権利 ( The right to be safety )
( 2 )知らされる権利 ( The right to be informed )
( 3 )選ぶ権利( The right to choose )
( 4 )意見が反映される権利 ( The right to be heard )
さらには、1975年に、フォード大統領が、これらに加え
( 5 )「消費者教育を受ける権利」を提唱しました。
   また、国際消費者機構 ( IOCU ) により、1987年までに、さらに次のような権利が
    提唱されています。
( 6 )補償を受ける権利
( 7 )健全な環境のなかで働き、生活する権利

 もっとも、消費者は、その権利を主張するだけでなく、消費者側の責任や役割があることも、自覚しなければなりません。

  この点、国際消費者機構 ( IOCU ) は、1987年に消費者が、次の5つの責任を果たしていくことを提唱し、一人一人が自律した消費者となることを促しています。

1 批判的意識

商品やサービスの用途、価格、質に対して、敏感で、問題意識をもつ消費者になる責任

2 自己主張と行動

自己主張し、公正な取引を得られるように行動する責任

3 社会的関心

自らの消費行動が、他者に与える影響、とりわけ弱者に及ぼす影響を自覚する責任

4 環境への自覚

自らの消費行動が環境に及ぼす影響を理解する責任

5 連帯

消費者の利益を擁護し、促進するため消費者として団結し、連帯する責任

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